#65 映画「バビロン」ネタバレ感想編: 映画好きなら絶対に面白い!2023年年ベストの大傑作!モザイク付きで気まずいけれどラストシーンは落涙必至

映画「バビロン」は、2023年の映画界で大きな話題を集めた作品であり、映画好きなら絶対に見逃せない一作です。

モザイク付きで一部気まずいシーンもありますが、その大胆な演出がこの作品の魅力でもあります。そして、ラストシーンでは涙腺崩壊間違いなし。

この記事では、ネタバレを含む感想を中心に、この映画の魅力を徹底的に掘り下げます。

予習編はこちら:https://youtu.be/NfCvQyAAX34

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令和版『ニュー・シネマ・パラダイス』ともいえる感動作

「バビロン」を一言で表現するなら、令和版『ニュー・シネマ・パラダイス』です。映画という魔法、そしてその儚さを描き出すこの作品は、過去の名作を思わせるシーンが随所に散りばめられています。人生の大切な風景や瞬間が、時が経つにつれて色褪せ、忘れ去られていく感覚を、この映画は見事に表現しています。

特に、ブラッド・ピットが演じるキャラクターの台詞やシーンは、映画の中でも非常に印象的で、ハリウッドという夢の国の裏側とその衰退を巧みに描き出しています。まさに、ハリウッドを舞台にした映画制作の栄光と挫折が凝縮された一作です。

この景色を一生忘れないでおこう

もう一つは、「この景色を一生忘れないでおこう」と心に誓った思い出が、自分の中にあったことを思い出しました。

誰しもの人生に、強烈にインパクトを残した劇的なシーンはあるものです。

旅行中の形式かもしれません、大恋愛の一幕かもしれません、はたまた一大プロジェクトのクライマックスかもしれませんし、何気ない日常的な1コマかもしれません。

いずれにせよ、かつて「この瞬間をずっと覚えておこう」と思った瞬間があったはずです。

ただ、そこまで強烈な思い出も、日常の中でふと忘れてしまうものです。

映画「バビロン」の強烈な映像体験とノスタルジーで、かつてそんなことが自分にあったことを思い出していました。

長尺でも一瞬も目が離せない!3時間があっという間

映画「バビロン」は3時間を超える長尺ですが、その時間を全く感じさせないテンポの良さと見応えのあるシーンが続きます。特に、冒頭30分間は圧倒的な映像美と演出で観客を一気に映画の世界へ引き込みます。タイトルが出るまでのこの長い導入部分こそ、この映画が特別である理由の一つです。

デイミアン・チャゼル監督らしい音楽と映像の融合が随所に見られ、彼の過去作品『ラ・ラ・ランド』や『セッション』を思い起こさせる瞬間も多く、チャゼル監督ファンにはたまらない映画です。

映画製作者へのメッセージが詰まった一作

「バビロン」を見ると、映画を作る側の苦労や情熱がひしひしと伝わってきます。特に、映画制作に関わる人々には、この作品がより深く刺さることでしょう。作品を作るために犠牲にするものや、成功と失敗の間にある不確実性。それでも映画を作り続ける理由を、観客に強く訴えかけます。

映画内で語られる「50年後に誰かが自分の作った作品を見てくれる」というセリフは、映像制作に携わる全ての人に向けたメッセージとも取れます。映画は一瞬で過ぎ去るものかもしれませんが、そこに込められた想いや努力は永遠に残るということを、この映画は教えてくれます。

見どころ:芸能界と人生の栄枯盛衰を描く

「バビロン」の核心にあるテーマは「栄枯盛衰」です。映画や芸能界という一見華やかな世界も、プレイヤーが変わり続ける舞台であり、そこに生きる人々の栄光と挫折が描かれています。ブラッド・ピットやマーゴット・ロビーのキャラクターたちが、成功と失敗の狭間でどのように生き抜いたか、その姿に胸を打たれるでしょう。

これは単にハリウッドを描いた映画ではなく、人生そのものを映し出しています。時代が変わり、技術が進化しても、人々が抱える夢と挫折は変わらない。まさに、全ての人に共感を呼ぶテーマです。

映画館で見るべき!映像と音楽の美しさに感動

「バビロン」は、映画館でこそその真価を発揮します。映像美と音楽が一体となり、観客を映画の世界に引き込むこの作品は、家庭で見るよりも劇場で体験することで感動が倍増します。

映画館で見るからこそ伝わる壮大さ、細部に至るまで緻密に計算された映像表現を、ぜひ劇場で体感してほしいです。

ラストシーンで涙腺崩壊!人生と映画を重ね合わせた感動の瞬間

映画のラストシーンでは、主人公がふらりと劇場に入り、自分の人生を振り返るかのように映画を見つめる場面があります。この瞬間、観客もまた自分の人生と映画を重ね合わせ、自然と涙がこぼれ落ちます。

50年後、100年後の未来に残るかもしれない映画作品。映像という形で人々の記憶に刻まれる人生の儚さと美しさが、このシーンで見事に描かれています。

面白い?面白くない?賛否両論と興行成績

この映画は、賛否両論が分かれています。

否の意見としては「意味がわからない」「ひどい」「意味不明」など様々です。

実際に興行的には、制作費8000万ドルに対して全世界興行収入6337万ドルとなっており、残念ながら失敗となりました。

圧倒的映画愛と人生讃歌

しかし、興行成績に関わらず、映画の質は非常に高く、一見の価値があると考えています。

この映画は、映画という芸術に対する深い愛を感じさせてくれます。また、人生の儚さや美しさについても考えさせられます。

人が生まれて死ぬまで、花火のように煌めく一瞬が誰しもある。

いずれ消える命でも、いずれ下の世代が世界を担っても、間違いなくかつてそこに命があった。

そうした人生讃歌を感じる映画でした。

どんなに世間からは忘れ去られても、私にとって「バビロン」は歴史に残る大傑作です。

まとめ:歴史に残る傑作!アカデミー賞受賞も期待

「バビロン」は、単なるエンターテインメント映画を超えた、感動と衝撃に満ちた作品です。映画が持つ力や、映像に込められた想いが詰まったこの作品は、2023年の映画界に新たな風を吹き込みました。

アカデミー賞の受賞も期待されるこの映画、ぜひ劇場でその壮大な世界を体感してみてください。

映画好き、そして映画制作に関わるすべての人に届けたい、大傑作です。

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