#161 映画「夏目アラタの結婚」ネタバレ感想編:原作マンガとラストが違う!?マンガ傑作だから未読勢は読んでみて!

2024年9月6日(金)に公開された映画『夏目アラタの結婚』は、死刑囚との結婚をテーマにしたサスペンス映画です。原作漫画を基にしており、柳楽優弥さんと黒島結菜さんが主演を務めています。

この映画は、品川真珠という連続バラバラ殺人事件の容疑者との驚くべき関係性を描いていますが、特に映画と漫画のラスト展開の違いが話題です。

原作漫画はこちら

1. 映画『夏目アラタの結婚』のあらすじ

映画『夏目アラタの結婚』は、柳楽優弥さん主演、黒島結菜さんがサイコキラー・品川真珠役で出演する話題の作品です。物語の始まりは、日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件。真珠はその犯人として逮捕され、ピエロのメイクをしたことから“品川ピエロ”の異名を持つ死刑囚です。

本作は、真珠に接触した児童相談所職員・夏目アラタ(柳楽優弥)が、事件の解明のため、彼女にプロポーズするという突飛な展開が見どころ。最初からドキッとさせられるシーンが続きます。

この映画は、連続バラバラ殺人事件の犯人である品川真珠というキャラクターを中心に描かれており、彼女は逮捕された時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」という異名で知られています。彼女に接触し、事件の解決を目指す児童相談所職員・夏目アラタが、彼女から情報を引き出すために結婚を申し込むという大胆な設定です。

映画の予告編を見る限りでは、非常にスタイリッシュな映像が印象的でした。ほとんどのシーンが面会室で展開され、狭い空間ながらも緊張感が漂うシーンが多く、目が離せませんでした。

2. 原作漫画『夏目アラタの結婚』

原作ファンとして、私もこの映画がどのように原作をアレンジするのか非常に興味がありましたが、全体としては原作をうまく再現しつつ、映画ならではのテンポ感で物語が進んでいく印象でした。

原作を最後まで読んでいる私としては、映画独自の解釈が取り入れられていることも好印象でした。ラストの展開に関しては、賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはこの映画版のラストも一つの完成形として楽しめました。

漫画『夏目アラタの結婚』の原作が全12巻と長いストーリーを持つ中で、2時間の映画にまとめるのは難しいと思われましたが、映画としてはかなりうまくまとめられていたと思います。

2. 映画と原作漫画の違い

まず、映画の大部分は原作漫画に忠実に描かれていますが、ラストが大きく異なります。私は原作を全巻読んでいるので、どのように映画版で話が展開されるかとても興味を持って観ていました。結論から言えば、映画は原作ファンも納得できる仕上がりです。特に真珠がアラタに語るシーンでは、その緊迫感と心理的な駆け引きが映画的に映えていて、観る者を引き込むパワーがありました。

真珠のキャラクターもまた見どころのひとつ。黒島結菜さんが演じる真珠は、一見無邪気な美少女のようでありながら、どこか不気味さを感じさせます。彼女の冷静な笑顔と狂気に満ちた行動は、観客を翻弄し、真珠というキャラクターの恐ろしさを際立たせています。

原作を読んでいる人は、映画のラストシーンで驚くことでしょう。原作と異なる展開が用意されているため、原作の結末を知っている人でも新鮮に楽しめます。監督の堤幸彦さんは、原作が完結していない段階で映画を制作し、オリジナルの結末を作り上げました。これは、まさに「映画版の夏目アラタの結婚」として新しい一面を見せてくれます。

3. キャストの演技が光る!特に柳楽優弥と黒島結菜

真珠というキャラクターについても、どこか既視感を感じたのですが、例えば『踊る大捜査線』のキョンキョン(小泉今日子さん)を思い出させるようなサイコパスキャラとの類似点があるかもしれません。

真珠のキャラ設定や見た目、異様な言動は、その美貌とのギャップで印象に残るキャラクターになっています。

サスペンスとしての魅力は、彼女が本当に罪を犯したのか、そして事件の真相が何なのかという部分がポイントです。映画では、バラバラ殺人事件の容疑者として彼女が捕まるシーンがありますが、彼女が本当にやったのかどうかがぼかされています。

原作漫画では、彼女が本当に無実だったのかという点に焦点が当たっていて、その「なぜ」彼女がそうなったのかという部分に深みがあります。

4. 終盤の展開:漫画ファンにとっての評価は?

ストーリーの軸としては、主人公・夏目アラタがこの猟奇的な女性・真珠を操作しながら、事件の真相に迫っていくというところが面白いポイントだと思います。漫画では複雑に絡み合うストーリーが、映画ではシンプルに整理されていて、映画としても満足のいく作品に仕上がっているのではないかと思いました。

最後の展開については、原作と映画で異なる部分がありましたが、個人的にはどちらも好きです。映画ではスマートにまとめられている一方で、原作は謎めいた力強いラストが印象的でした。原作ファンとしては、やはり漫画の方が好みですが、映画は映画で別世界を楽しめる作品となっていました。

映画と漫画の展開が微妙に違っていましたが、個人的には良い変化だったと思います。映画は漫画のラストとは違い、どちらが好みかは人それぞれでしょう。私は漫画の方が好きです。

5. 漫画も超オススメ!

映画では、最後の展開がスムーズで、スマートな感じにまとめられていました。一方、漫画ではもっと力強い謎が展開され、どちらが好きかは観る人の好みによると思います。

映画を観た後に、ぜひ原作漫画も手に取っていただきたいです。全12巻にわたるこの物語は、単なるサスペンスやサイコスリラーだけでなく、人間の心理や感情を深く掘り下げた作品です。原作の持つ重厚さや奥行きが、映画とはまた違った魅力を放っています。

未読の方には、まず漫画を手に取っていただき、映画と原作の違いを楽しむことを強くおすすめします!

映画『夏目アラタの結婚』は、原作ファンも映画だけを楽しむ方も、それぞれが違った形で物語の魅力を味わえる作品。気になった方はぜひ劇場へ足を運んでみてください。

最後に

映画『夏目アラタの結婚』は、原作漫画を愛するファンにとっても、映画としての完成度を高く評価できる作品です。

漫画とは違うラスト展開に驚かされるかもしれませんが、スタイリッシュな映像とキャストの演技が光る本作は、間違いなく見応えのあるサスペンス映画と言えるでしょう。

ぜひ映画館でこの作品のラストを体験してみてください。漫画と映画、どちらの結末があなたにとってベストか、ぜひ確かめてみてください!

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