#201 映画『チェンソーマン レゼ篇』ネタバレ感想編:総集編から復習して初日鑑賞!バトルシーンは最高でも何故か絶賛できない理由を考えてみる
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みなさん、こんにちは。今回もよろしくお願いします。
取り上げるのは、映画『チェンソーマン レゼ篇』です。2025年9月19日に公開された初日に、さっそく観てきました!
目次
公開初日から大盛況!その実力は?
2025年9月19日に公開された『チェンソーマン レゼ篇』。初日だけで約27.2万人を動員し、興行収入は約4.2億円を記録。3日間で12.5億円突破という好スタートを切りました。さすがチェンソーマン、注目度は抜群です。
映像クオリティは文句なしの100点
まず言いたいのは、映像のクオリティが本当に素晴らしいということ。MAPPAの作画力が炸裂していて、バトルシーンはまさに激アツ。レゼとの戦闘は、原作ファンなら思わず唸る完成度です。
音楽も演出も熱量が高く、特に漫画で印象的だったシーンが映像化されることで、切なさや緊張感がより深く伝わってきました。
よかったけれど...!
いや、すごかった。本当に質が高いんですよ。アニメ化や映画化という点では100点満点といっていいほどのクオリティ。ただ、なぜか自分の中ではいまいち乗り切れなかった……。不思議な感想になりました。
大絶賛とまではいえず、どこかモヤモヤが残ったんです。でも前提として「面白かった」のは間違いありません。
完成度は高いし、楽しめました。ただ、諸手を挙げて称賛する感じではなかった。その理由を考えてみました。
よかった点
まずはやっぱりバトルシーン。これは最高でしたね。圧倒されました。最近『鬼滅の刃』を観ましたが、『鬼滅』とはまた違うベクトルの質の高さで、めちゃくちゃかっこよかったです。
なぜ乗り切れなかったのか?
いくつか仮説を立ててみました。
1. テーマが合わなかった?
今回の物語は、デンジくんの脳内では三角関係がテーマ。だけど、僕自身がそのテーマにあまり興味を持てなかったのかもしれません。前半の青春ラブストーリー部分は、どうしてもテンポが遅く感じました。
これは人生のタイミングも関係している気がします。もし16歳くらいの時に観ていたら「わかる!」と共感できて、もっと楽しめたかもしれません。でも今の自分には「早くバトルが見たい!」という気持ちが勝ってしまった。
2. 漫画の読み方との違い
私自身、漫画を読むときは自分のペースでサクサク進めてしまうんです。飛ばし読みしていた部分があったのかもしれません。映画を観終わってから原作を読み返したら「やっぱり完璧だ」と思ったんです。原作に忠実で、アニメーションとしてもうまく作られているのに、なぜかテンポが遅く感じた……本当に不思議でした。
3. 監督との解釈の不一致
もしかすると、僕は恋愛パートをギャグ的に受け取っていたのかもしれません。だからこそ、それを真面目に、丁寧に描かれたことで「テンポが遅い」と感じてしまったのかも。
予告編でも「今回は三角関係の物語ですよ」という見せ方をしていました。製作側が意図したラブストーリーはしっかり描かれていた。でも、自分の期待していたものとは違った。そこでズレが生じたのかなと思います。
ファミリー向けではない?観る相手に注意
もうひとつ気になったのは、親子やカップルで観るにはちょっと気まずいシーンがあるという点。セクシーな描写もあるので、観る相手によっては気まずくなる可能性も…。
『鬼滅の刃』のようにファミリー層にも広く受け入れられる作品とは違い、チェンソーマンはやや尖った内容なので、観るタイミングや相手は選ぶかもしれません。
興行収入について
公開初日の観客動員数は27.2万人、興行収入は4.2億円。すごいスタートです。映画館も満席でしたし、期待値はかなり高かったですね。
僕の予想では最終的に興収50億円くらいになるんじゃないかと。ただ、『鬼滅』のように老若男女を巻き込むファミリー向けではなく、『チェンソーマン』はアニメ・漫画好きに特化している作品。観客層が違うので、その辺りが伸びの限界になりそうです。
まとめ|映像美と原作愛が詰まった一本
『チェンソーマン レゼ篇』は、映像美・演出・音楽の完成度が非常に高く、原作ファンなら必見の作品です。ただし、テンポやテーマの描き方に関しては好みが分かれるかもしれません。
それでも、映画館で観る価値は十分にあります。ぜひ一度、自分の目で確かめてみてください。