#121 映画「ナポレオン」ネタバレ感想編Part2:ゴールデンカムイとナポレオンの意外な関係について
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こんにちは、前回の「ナポレオン」についての感想が予想以上に長くなってしまいましたが、今回はその続きとして、意外な視点から話を展開してみたいと思います。
今回は映画「ナポレオン」と日本の歴史、特に『ゴールデンカムイ』との意外な関係について掘り下げます。
映画本編はこちら
感想編Part1はこちら
日本の近代化とナポレオンの影響
日本の明治維新後、急速に近代化が進んだ背景には、実はフランスの軍事顧問団の影響があったことをご存じでしょうか?この点が映画「ナポレオン」と日本を繋ぐ一つのカギとなっています。幕末の日本では、最後の将軍徳川慶喜がフランスから軍事顧問を招いており、これが日本における近代軍隊の基礎を築く大きな要因となりました。つまり、フランス式の軍隊制度が日本の軍事組織のモデルとなったのです。
映画「ナポレオン」で描かれるフランス軍の規律や制服の様式が、実はそのまま日本の帝国陸軍に受け継がれていると言っても過言ではありません。特に明治維新後の日本がフランス式軍隊を取り入れた点は、日本の近代化において重要な役割を果たしました。
戊辰戦争・西南戦争との関係
幕末から明治時代にかけての日本国内での大きな戦争と言えば「戊辰戦争」と「西南戦争」が挙げられます。これらの戦争で使われた軍事スタイルや武器の多くが、フランスから影響を受けていたのです。特に西南戦争では、西郷隆盛が率いた士族たちが、新政府軍との間で激戦を繰り広げましたが、その新政府軍が用いたのがフランス式の訓練や装備でした。
日本の侍たちが、近代的な軍事力を持つ新政府軍に敗れていった背景には、このフランスからの軍事顧問団の指導が大きな影響を与えていたわけです。
ゴールデンカムイとナポレオンの繋がり
ここで『ゴールデンカムイ』が登場します。この作品に登場する帝国陸軍の軍服や戦術は、明治時代のフランス式軍隊の影響を色濃く反映しています。特に、軍服のデザインや戦術の描写には、フランス軍のスタイルが感じられ、映画「ナポレオン」で描かれるフランス軍と通じる部分が多いのです。
『ゴールデンカムイ』に登場する軍服を見ると、実際にフランスの制服の影響を受けていることがよくわかります。映画「ナポレオン」で登場するフランス軍の制服を見て、「どこかで見たことがある」と感じた方は、その影響が『ゴールデンカムイ』にまで及んでいるからかもしれません。
日本がフランス式からドイツ式へ移行した理由
興味深いことに、日本の軍隊は一度フランス式を採用したものの、その後の普仏戦争(フランス対プロイセン)でフランスが敗北したことを受け、ドイツ式に転換していきます。
ただし、騎兵隊だけはフランス式を残したというエピソードがあります。理由は、フランス式の乗馬スタイルが「自然で楽」だったという、ある意味で実用的な理由です。
まとめ:ナポレオンと日本の深いつながり
映画「ナポレオン」を観ると、フランス軍の姿勢や戦術に感銘を受けるかもしれませんが、それが日本の近代化にも影響を与えていたことを知ると、さらに興味深くなるのではないでしょうか。実際、ナポレオンが間接的に日本の軍隊にまで影響を及ぼしたという事実は、映画をより深く楽しむための視点を提供してくれるでしょう。
また、『ゴールデンカムイ』の背景を考える上でも、このフランス式軍隊の影響がどれだけ大きかったかを知ることが、作品理解を深めるカギになるかもしれません。
次回映画を観る際には、この視点を頭に入れておくと、より楽しめるかもしれませんね!
この記事は、映画「ナポレオン」の感想を通じて、日本の歴史や文化との意外なつながりを探る内容となりました。映画と歴史、そして『ゴールデンカムイ』が交差する興味深い視点をお楽しみいただければ幸いです。