#74 まさかのイギリスでリメイク!評価が分かれそうな黒澤明「生きる」を予習してカズオイシグロ脚本との違いを楽しもう!

映画好きの二人が映画「生きるLiving」を見る前の黒澤明監督の「生きる」について話しています。

予習編

復習編

映画の本編はこちら

以下は内容のポイントをテキスト化したものです。

黒沢明✖️カズオイシグロ!映画「生きる」リビング予習編

日本映画界の巨匠、黒沢明監督が手掛けた映画「生きる」がイギリスでリメイクされ、監督にはノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏が抜擢されました。今回は、リメイク版のあらすじと元の「生きる」のストーリーについてお伝えします。

黒澤明版とリメイク版の比較

リメイク版「生きるLiving」のあらすじはこんな感じです。

1953年、第二次世界大戦後の復興途上にあるロンドンを舞台に、公務員のウィリアムズは毎日同じ列車で通勤し、市民課で事務処理に追われる毎日を過ごしていました。ある日、医師から癌で余命半年と宣告され、彼は自分の人生を空虚で無意味なものだと感じます。そんな中、彼は「生きる」とは何かを模索し、孤独や過去の思い出などに向き合うことで、自分自身と向き合っていく。

黒澤明版「生きる」のストーリー

ここからは予習として黒澤明版「生きる」話をしていきます。

元の「生きる」は、いまの価値観だと共感ゼロです。

非モテの中年男性・坂東という人物を中心に描かれています。ある日、彼は胃癌で余命半年と宣告され、死を意識するようになります。

しかし、死を目前にした彼は、自分が生きた証を残したいという思いから、やりたかったことをやり、愛する女性とも運命的な出会いを果たします。坂東は、死を迎えるまでの最後の6ヶ月間を、人生の全てをかけて生きることを決意します。

ざっくりいうと、余命宣告を受けた男性が、自分自身と向き合い、生きることの意味を模索していくというストーリーです。

黒澤版「生きる」の見どころポイント

黒澤監督版「生きる」の見どころは以下の3つです。

  • 1.共感ゼロ!地元や最後の6ヶ月前
  • 2.一部屋おっさん思い出話
  • 3.生きるとは何か

それぞれ説明していきます。

1.共感ゼロ!非モテ親父の6ヶ月前

1950年代の日本を舞台にした映画「生きる」は、当時の男女の性差別や封建主義的な風潮を日常として描いています。

しかし、当時の常識と現代の常識が異なるため、今この映画が放映されれば炎上すること間違いないです。

当時の日本は、男尊女卑、家父長制度が当たり前で、そういう描写が作品にはたくさんあります。登場人物たちはそれが当然だと思っており、そのような発言や行動をしています。

しかも、主人公は、生きることに情熱を燃やすわけでもなく、ただ公務員として仕事をこなす非モテ親父です。このようなキャラクターは、一般的に共感を得にくい存在です。

現代の常識に合わせると、細かいツッコミや反感を買う部分があるため、映画が持つ本質に至る前に思考停止してしまう可能性があります。

2.一部屋おっさん思い出話

2つ目は、映画の中で描かれるひと部屋おっさん思い出話。

黒澤明監督の名作映画「生きる」後半のメインは、一部屋に集まったおっさんたちが、ただ思い出話をする場面で、非常に挑戦的な作りです。

作品のテーマの一つに日本の官僚主義の批判がありますが、登場人物たちが口角泡を飛ばしながら、官僚の縦割り制度を非難します。

映画冒頭から官僚主義への批判が描かれていますが、縦割り具合が、映画「シン・ゴジラ」の冒頭を早期させます。

クライマックスは、同じ部屋で同じ画面で話すだけのシンプルな構造ですが、ミステリーものの謎解きシーンのような感じです。

3.生きるとは何か?

主人公は、会社で働き、結婚して子供も育て、一見すると立派な人生を歩んでいるように見えます。しかし、彼は自分の人生に意味を見出せていませんでした。

この映画は、主人公の変化を描きながら、人生の意味や社会との関係性について問いかけます。当時の社会においては、働くことや家族を養うことが一人前の人生であるとされていましたが、今となっては、自己実現や挑戦といったものがより重要視されるようになっています。

映画からの学びとして、自分の行動が社会に対して影響を及ぼすことの大切さを示しています。個人が社会と繋がり、仕事を通してコミュニティというものに参加することによって、自分自身にも社会にも意味が生まれるのです。

生きることは単なる生命の維持だけではなく、自己実現や挑戦といったものだけでもないということです。

自分がやっていることが、自分自身にとっても社会にとっても何かしらの影響を与えていることを認識し、社会との繋がりを持ち、自分の行動が社会に貢献することを目指すことが、生きることの意味だと言えるでしょう。

映画「生きる」の鑑賞感

以前、ある作品は見終わった後に感情がわからない作品だと話したことがありましたが、黒澤明監督の「生きる」は、私にとってまさにその一つです。

観終わった後、良くもあり、切なくもあり、ぐちゃぐちゃな感情があるような、生の感情を味わうことができます。

英国リメイク版「生きるLiving」を楽しく観る方法

絶対に面白く見える方法としては、まず黒澤版を見ることです。確かに、2時間20分と少し長いですが、適宜休憩をはさんでも構いません。前半は共感できないかもしれませんが、後半は面白くなるので、少し我慢してください。

そして、その上で、イシグロカズオたちがどう変わったかを見ると、リメイク版が面白いかどうかに関わらず、楽しめると思います。

映画「生きるLiving」予習編のまとめ

映画「生きる」が大好きな人は、何度も見ていることでしょう。それくらい、この作品から生きる活力を感じることができる、タイトルに偽りのない素晴らしい映画です。

あと、冒頭はシンゴジラ好きな人に見てほしいです。

黒澤明版は、YouTubeやAmazonプライムビデオで300円で視聴できます。名作が300円で見られると思うと、スターバックスのコーヒーよりもお得です。

ただ、字幕がないので、ヒアリングが難しいかもしれません。

映画を見た後は、ぜひ感想を共有していただければ嬉しいです。

以上です!本日もありがとうございました!

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