#159 オモコロ連載Web漫画「おしらさん」ネタバレ考察感想編:カワイイけどちょっと不穏なグルメ系共感漫画!元ネタは柳田國男「遠野物語」の土着神オシラサマ?!

皆さん、こんにちは!今回は、オモコロで連載中のWeb漫画「おしらさん」について深掘りしていきます。

日常の些細な出来事をユニークな視点で描き出し、読者の共感を呼ぶと同時に、不思議な生物「おしらさん」の存在が物語に不穏な雰囲気を漂わせます。

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*ラジオ形です。倍速流し聴き推奨です。漫画好きの2人が、オモコロで連載中のWeb漫画「おしらさん」について話しています。おしらさん第1話「コロッケ砂漠」https://omoco…

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【漫画】おしらさん第1話「コロッケ砂漠」 | オモコロ

どうする…ソースの無いコロッケなんて 醤油のないお寿司とか… ケチャップの無いオムライスみたいなものじゃないか

日常の謎と不思議な生物「おしらさん」

「おしらさん」は、オモコロで連載中のWeb漫画で、ある家族のもとに現れた謎の白い生き物との日常を描いた作品です。

コロッケを食べる姿や、お寿司を食べる姿など、日常の食事のシーンを丁寧に描写することで、読者は登場人物たちの感情移入を深めることができます。

第1話ではコロッケを食べる場面が描かれ、第2話ではお寿司を食べる場面が描かれています。日常の些細な出来事を言語化することで、読者の共感を呼ぶ作風が特徴的です。また、不穏な雰囲気を醸し出す演出も見られます

漫画の魅力と特徴

『おしらさん』の最大の魅力は、日常の一コマを通じて、読者が共感できる瞬間を言語化する技術にあります。

コロッケやお寿司を食べる場面の描写が巧みで、子供の目線から見た世界観が良く表現されています。また、不穏な雰囲気を醸し出す演出も印象的です。

作者の白沢さん、そして「それでも町は廻っている」との共通点

「おしらさん」の作者である白沢さんは、「それでも町は廻っている」という作品も手掛けています。どちらも日常の些細な出来事を題材にしており、読者に考えさせられるような深いテーマが描かれています。特に、「それでも町は廻っている」の「12時の審判」というエピソードは、時間の流れや日常の大切さを考えさせられる名作です。

似ている他作品として「それでも町は廻っている」を挙げることができます。「おしらさん」を比較すると、両作品とも日常の気づきを与えてくれる点が共通しています。

「それでも町は廻っている」も日常の体験を描くことで読者に新たな視点を提供しています。どちらも子供の視点を取り入れ、視点を変えることで世界が違って見えるようになるという点で高く評価されています。

元ネタは遠野物語にも登場する土着神オシラサマか?

謎の存在「おしらさん」ですが、元ネタは東北地方の土着神「オシラ様」ではないかと思っています。

オシラ様は柳田國男の「遠野物語」にも収録されています。現代語訳してみたので、掲載します。

いわゆる通し番69のお話です。

【六十九 オシラサマ 現代語訳】

現在の土淵村には「大同」という家が二軒あります。山口の大同家の当主は大洞万之丞(おおほら まんのじょう)という人です。この人の養母であるおひでは、八十歳を超えていますが、今も元気です。彼女は佐々木氏の祖母の姉にあたります。おひでは魔法に長けており、呪いを使って蛇を殺したり、木に止まっている鳥を落としたりすることができました。佐々木氏もその様子をよく見せてもらったそうです。

昨年の旧暦正月十五日、この老女が語った話では、昔、貧しい百姓がいました。その百姓には妻が亡くなっており、美しい娘と一頭の馬を飼っていました。娘はその馬を非常に愛しており、夜になると厩に行って一緒に寝るほどでした。やがて、娘は馬と夫婦のような関係になってしまったのです。

ある夜、父親はその事実を知り、翌日、娘に知らせずに馬を桑の木に吊るして殺してしまいました。その夜、娘は馬がいないことに気づき、父親に尋ねて事の真相を知りました。驚き悲しんだ娘は桑の木の下に行き、死んだ馬の首にすがって泣きました。父親はこれを怒り、斧で馬の首を切り落としましたが、その瞬間、娘は馬の首に乗ったまま天に昇っていってしまいました。この出来事から「オシラサマ」という神が生まれたと伝えられています。

この神様の像は、馬を吊るした桑の木の枝で作られ、三つ存在していました。最初に作られた像は山口の大同家にあり、「姉神」とされています。次に作られた像は山崎の在家権十郎という人の家にありましたが、今ではその家は途絶え、像の行方もわかりません。最後に作られた「妹神」の像は、現在、附馬牛村にあると言われています。

水木御大の漫画版でも69話です。

まとめ:日常の謎と不思議な生物の物語

『おしらさん』は、日常の体験を通じて9割共感、1割の不穏さを感じさせる新感覚の漫画です。

読者に「何かがおかしい」と感じさせる微妙なバランスが、先の展開への期待感を煽り、続きが気になってしまう独特の魅力を持っています。

今後さらに話題を呼ぶこと間違いなしです。

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