#158 映画「モンキーマン」ネタバレ感想編:ジョンウィック味のある映画のカギは悟空の元ネタ?ハヌマーン神
Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: Apple Podcasts | Amazon Music | Android | RSS | More
こんにちは、今回は、新作映画『モンキーマン』についてネタバレ感想をお届けします。この映画は、インドを舞台にしたアクション満載の復讐劇であり、ジョン・ウィックのスタッフが手掛けたことでも話題になっています。
期待を裏切らない展開と、独自の魅力に満ちた作品です。それでは、映画の概要から感想まで、詳しく見ていきましょう。
映画『モンキーマン』の概要
『モンキーマン』は、主人公キッドが幼少期に家族を失い、その後の人生を復讐に捧げる物語です。
インドを舞台に展開されるこの物語は、ヒンドゥー教の神話やインドの文化を巧みに取り入れつつ、アクションシーンでは圧倒的な迫力を見せつけます。製作費は約15億円、アメリカ、カナダ、シンガポールなど多国籍の合作映画であることからも、そのスケール感が伺えます。
主人公の成長と修行
主人公キッドは、幼い頃にすべてを失い、孤児として生き延びます。そんな彼がヒンドゥー教の寺院で助けられ、トランスジェンダーの僧侶から精神的な修行を受けるシーンは、本作のハイライトの一つです。
ここでは、過去と向き合いながら自分を鍛え直し、打楽器のリズムに合わせた肉体的なトレーニングを通じて、強靭な戦士へと成長していきます。この修行過程が音楽とともに描かれることで、彼の内面的な変化が視覚的にも感覚的にも伝わってくるのです。
アクションシーンとインド神話の影響
インド神話の影響も随所に感じられ、特にキッドの師匠が、猿の神「ハヌマーン」に似ていることが示唆されています。
この神話的要素が物語に深みを与え、ただのアクション映画に留まらない奥行きを感じさせます。
ハヌマン神の物語は、絵本にもなっています。
日本での公開状況と評価
『モンキーマン』は2024年8月23日(金)に日本で公開されました。公開初日の新宿での上映は、客席が40%程度の入りと、やや控えめなスタートとなりましたが、観客からの評価は非常に高かったです。
映画の持つエネルギーと、観客を元気づける力が高く評価されており、特にアクション映画ファンからは絶賛の声が上がっています。映画館を出た後、観客が背筋を伸ばしながら歩く姿が印象的だと語る人も多く、その感動が伝わってきます。
『ハヌ・マン』との比較
『ハヌ・マン』は、2024年公開予定のインド映画で、世界興行収入No.1を記録するほどの話題作です。こちらも平凡な青年が成長していく物語ですが、『モンキーマン』と比較すると、リアリティの度合いに違いがあると言われています。
『モンキーマン』は現実に近い描写を重視しているのに対し、『ハヌ・マン』はエンターテメント性が強く、非現実的な要素が目立つと評されています。
結論: アクション映画ファンに強くおすすめ
『モンキーマン』は、アクション映画ファンにとって見逃せない作品です。単なる復讐劇に留まらず、インド神話の要素や深いテーマを盛り込み、観る者に強い印象を残します。
『ジョン・ウィック』のファンや、インド映画の熱狂的なファンにもぜひおすすめしたい一本です。この映画を観ることで、再び映画館でのアクション映画の魅力を再発見できることでしょう。