#78 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー公開記念!実写版マリオ「魔界帝国の女神」を今こそ見返して予習しよう!
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映画好きの2人が「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の予習として1993年の実写版「魔界帝国の女神」について話しています。
Youtube版:https://youtu.be/Dn3JzYkyj8M
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の映画の感想と本編はこちら
目次
今こそ実写版マリオ「魔界帝国の女神」を見かえしてみよう
こんにちは。本日は、ザスーパーマリオブラザーズムービー公開記念アニメ版の前に、実写版のマリオを見返して予習しようという回です。
実写版のマリオ「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」が公開されたのは1993年のことで、もう30年前の話です。
ザスーパーマリオブラザーズムービーが公開されるということで、改めて「 魔界帝国の女神」を見直してみたところ、本当に面白い映画でした。
もちろん、30年前の映画であることを加味した上での評価ですが、それでも、素晴らしい映画でした。
「魔界帝国の女神」は興行的に失敗したが根強いファンがいる
製作費は50億円で、スタジオジブリの作品の製作費が大体20億円であることを考えると、相当な予算をかけた作品であったことがわかります。
ところが回収できたのは半分程度であり、興行的には完全に失敗した作品となり、続編は作られていません。
それにも関わらず、魔界帝国の女神が発売されてから25年経った2017年に、リマスター版ブルーレイが発売されました。
ここから、この映画に対する根強いファン層が存在することがわかります。さらいにそして、ルイージ役の人へのインタビュー記事も最近書かれています。
「魔界帝国の女神」はなぜ失敗したのか
この映画が失敗した理由は、マリオの世界観を変えてしまったことにあります。
再度見返したところ、マッドマックスのような世界観で、カーチェイスのシーンやガジェットなど面白い要素は多く、とても楽しく鑑賞できました。
しかし、マリオを見るために映画館へ足を運んだファンは、期待したモノとは違うものを出された気持ちになりました。牛丼頼んだのにカレーライス出されたような気持ちです。
では、どこが期待を裏切ったのか、具体的にみていきましょう。
ルイージのラブストーリー
「魔界帝国の女神」ではルイージとデイジーのラブストーリーがメインに据えられました。
そう、映画の主役はマリオではなくルイージ。ヒロインはピーチ姫ではなくデイジーでした。
小太りヒゲ親父ではなく、イケメンボーイを主役にした方がいいという、製作陣の安直な発想が見て取れます。
マリオの冒険を期待したのに、ルイージのラブストーリーを見さられた当時の観客にとっては悲劇です。
クッパが完全に人間
信じられないかもしれないですが、こいつがクッパです。
子供の私も、簡単には受け入れることができませんでした。
隕石のせいで絶滅したはずの恐竜が、実は異次元に転移したため生き残っていた。そして、その末裔の恐竜族がクッパです。
この異世界では、クッパが独裁をしいていて、進化ビームと退化ビームを武器として使います。
ちなみにこの異世界は、マッドマックスのような荒廃した近未来的な雰囲気で、そこはかなりいい感じです。
リアルすぎる敵キャラと描写
クッパの使う退化ビームを頭だけに浴びてしまった人間は、クリボーのようなモンスターに変身してしまいます。
子供の感覚だと、人間とモンスターが地続きでつながっているのはかなり怖いです。
異世界の本来の王は、ぐちゃぐちゃのキノコにされており、それも子供のトラウマになりかねません。
キノコ王はリアルキノコ、ピノキオはパンクロッカーになっています。
「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」の面白さのポイント
では次に、この実写版のよかったとこを紹介します。
まずはノリとテンポが最高です。
退屈しやすい子供向けに作られているからでしょうが、全く退屈することなく楽しめます。
次にマリオが非常に魅力的なキャラをしています。
デイジーにうまく話しかけられないルイージに、良い感じのパスを出したりと、イタリア系の伊達男感がとても好印象です。
見た目は、小太りのヒゲ親父ですが、それを凌駕する魅力的な人柄を持っています。
公開当時に人気が出なかった理由もわかります。オリジナリティが強すぎました。
しかし、今見返すととても面白い作品なので、今回のマリオの映画が公開されることによって、再度注目を集めるかもしれません。
「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」失敗からわかる「スーパーマリオブラザーズムービー」がウケているわけ
4月28日に公開される「ザスーパーマリオブラザーズムービー」は、既にアメリカで公開されており、興行収入1,000億を超えるなど観客から絶賛されているようです。一方で批評家からは退屈だと批判も受けています。
ここから推測できることがあります。
「スーパーマリオブラザーズムービー」はオリジナル要素をあまり取り入れず、マリオの世界観やストーリーに忠実に沿っている。観客の期待には応えてウケる、予定調和を嫌う批評家には刺さっていないのです。
オリジナル要素の強い「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」か、安心して見れる「スーパーマリオブラザーズムービー」か。
実際に見て、改めて感想を伝えたいと思います。
本日は以上です。ありがとうございました!