#113 映画「キラーズオブザフラワームーン」ネタバレ感想編:実話を元にした殺人事件の解説と考察
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映画好きの2人がスコセッシ監督「キラーズオブザフラワームーン」を観た感想を話しています。
Youtube版:https://youtu.be/1NdgCqx5D-I?si=hKkmfSKNr7LD0kGh
目次とチャプター
- 0:00 オープニング(上演時間3時間半)
- 2:50 スコセッシの凄さは「沈黙-サイレンス」見ればわかる説
- 5:15 スコセッシ監督とご本人登場シーン
- 7:30 もののけ姫とナウシカとの共通点
- 11:40 小ネタ①:ハムナプトラのブレンダン・フレイザー
- 14:50 小ネタ②:エドガーフーバーとクリント・イーストウッド
- 17:50 キラーズオブザフラワームーンを映画館で観るべき理由
- 20:10 小ネタ③:持ちやすいでお馴染みのオクラホマ州
- 21:15 <<ネタバレ開始>>
- 24:00 分かってやってた?知らずにやってた?
- 27:50 ネイティブアメリカン(インディアン)はどこから来たか問題
- 34:50 自分の人種を痛感させられる瞬間
- 37:45 1920年代の高揚と坂の上の雲
- 40:00 ディカプリオの役変更と眉間がすごい!
- 42:15 最近のネイティブアメリカン事情とカジノ
- 48:40 カジノ儲かるならやればいいのに
- 49:45 まとめ
原作はノンフィクション「花殺し月の殺人」
映画のタイトル「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の日本語タイトルは「花殺し月の殺人」。
花殺し月とは5月のこと。4月に咲いた花を、5月の草花が駆逐することに由来する。直訳すれば「5月の殺人事件」ともいえる。もちろん額面通りの意味ではない。
抽象的に考えれば、4月に咲いた花は先住民、その先住民を後にやってきて駆逐するのが白人。
だから
「花殺し月の殺人」→「4月を駆逐する5月の殺人」→「先住民を殺害する白人の殺人事件」→「白人によるオセージ族殺人事件」となるのだ。
FBI長官J・エドガー・フーヴァーを演じたディカプリオ
ちなみにこちらが「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の公式紹介文である。
1920年代、禁酒法時代のアメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族が「花殺し月の頃」と呼ぶ五月に立て続けに起きた二件の殺人。それは、オセージ族と関係者二十数人が相次いで不審死を遂げる連続怪死事件の幕開けに過ぎなかった――。
私立探偵や地元当局が決定的な容疑者を絞れず手をこまねくなか、のちのFBI長官J・エドガー・フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに命じて大がかりな捜査を始めるが、解明は困難を極める。
部族の土地から出る石油の受益権のおかげで巨額の富を保有するようになったオセージ族を取り巻く、石油利権と人種差別が絡みあった巨大な陰謀の真相とは? 米国史の最暗部に迫り、ニューヨーク・タイムズ他主要メディアで絶賛された犯罪ノンフィクション。『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』として刊行された作品を文庫化・改題。
ここに登場する初代FBI長官エドガー・フーヴァーの映画もある。
そしてなんと、コレを演じたのもレオナルドディカプリオなのだ!
つまり見方をを変えれば、「ディカプリオが起こして、ディカプリオが解決する話」とも言える。
舞台はオクラホマ州
日本人には馴染みが薄い州ですが、持ちやすそう!で覚えるのがオススメ。
現在のネイティブアメリカンについて
現在のネイティブアメリカンについて知りたい方は、野口久美子の「インディアンとカジノ」がオススメです。
ハワイの原住民は南米から渡った説
南米の原住民がハワイに渡った説を話しましたが、それを証明しようとしたノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダール。そこらへんの話は「コンチキ号漂流記」に詳しいです。
この検証が行われたのは1947年の話で、2013年に映画化もされました。