「強い人間が良い時代を作り、弱い人間が困難な時代を作る」の出典元ネタは米国作家の小説か?
最近、ネット上でよく目にするフレーズがあります。
"Hard times create strong men. Strong men create good times. Good times create weak men. Weak men create hard times."
訳例:「苦難が人を強くし、強き人が繁栄を生み、繁栄は人を弱くし、弱き人が再び苦難を招く。」
もポリコレ的にはNGな表現かもしれませんが、納得できる理もあります。
歴史は「繁栄→堕落→没落」のループ?
「繁栄 → 堕落 → 没落 → 再生」という歴史や社会の循環観は決して目新しいものではありません。
例えば、かつてよく引用されていた「コミュニティの一生」にも同じ構造が見られます。
【コミュニティの一生】
面白い人が面白いことをする
↓
面白いから凡人が集まってくる
↓
住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める
↓
面白い人が見切りをつけて居なくなる
↓
残った凡人が面白くないことをする
↓
面白くないので皆居なくなる
どちらも「繁栄はやがて衰退につながる」という、人間社会の本質を突いたパターンを示しています。
ポリコレ的にNGであっても、これはある種人間の本質を表してることになります。
で、言葉の出典は?
では冒頭のフレーズ、いったい誰が言い始めたのでしょうか。
調べてみると、アメリカの作家 G. Michael Hopf が書いた小説『Those Who Remain(生き残った者たち)』 が有力です。
彼の公式サイトや複数の解説記事にも掲載されており、そこから広まり、ミーム化してネットで爆発的に拡散したようです。
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今回の件と直接関係はないですが、同じタイトルの男性向け自己啓発書もあったので紹介まで。
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参考リンク
- G. Michael Hopf 公式サイト
- Know Your Meme – Hard times create strong men
- Foreign Policy – Hard Times Don’t Make Strong Soldiers
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