#1 文系大学院の日常〜修士課程と博士課程

大学院の存在は知っていても意外と知らないのが大学院。

どんな入試で院生はどんな日常を送っているのか?

今回はそんな大学院生マギーさんにインタビューしました。

マギーさんは修士課程の入試対策や論文執筆、博士課程の入試対策、高校の非常勤講師としての経験などを詳しく語っています。また、大学院生活の実態や、博士論文執筆に向けた取り組み、モチベーション維持の工夫なども説明しています。

最後に、文系の大学院進学を検討している人へのアドバイスを述べています。

高学歴というと一般的には難関大学出身のことを指しますが、本来の意味は学位の高低の話です。定義によれば大卒以上はこうなります。

【高】  博士 > 修士 > 学士  【低】

つまり極端な話をすると、よく分からない3流大学院を卒業して修士を取れば、東大の学部卒生より「高学歴」になります。

高学歴のメリットは専門性の高い仕事へ就きやすいことです。大学教授や研究職、国際機関なんかは修士以上が応募要件に入っていたりします(それが日本の修士でいけるかは別の話)。海外では一度学部を卒業してから働いて、その後キャリアアップのために大学院へ進学する人も一定数いたりします。

ところが、日本で修士や博士のメリットは現状非常に少ないと言わざるを得ません。苦労の割に報われません!特に金銭的に!!博士を取得しても必ず大学教授になれるわけでも、高収入が約束されるわけでもない。(医学博士除く)

今回話を聞かせて頂いたマギーさんは、文系の、さらに文学専攻です。そんな報われない(?)大学院になぜ進学したのか、入試の対策、普段何をしているのか、そんなことを聴いてみました。

大学院への進学

マギーさんは早稲田大学の博士後期課程2年生で、日本文学の近現代を専攻しています。元々は文学の先生に影響を受けて文学を学ぶことを決めました。

大学院への進学は、文学が好きという気持ちだけでは厳しい側面があります。強い意志と覚悟を持って、しっかりと勉強に取り組む必要があります。

修士と博士課程の入試対策

修士課程の入試対策として、先輩方のアドバイスを参考に、文芸雑誌の特集記事を中心に勉強しました。5人ほどで勉強会を開き、10年ごとに区切って文学史を徹底的に学習しました。入試問題では、文学者の論争や作品に関する細かい知識が問われました。

修士課程は、文学について深く学ぶことができる2年間です。文学史や作品論など、幅広い知識を身につけることができます。

博士課程は、さらに専門的な研究を行うための3年間です。修士論文に加えて、博士論文を執筆する必要があります。

博士課程の入試は、大学によって異なりますが、一般的には筆記試験と面接があります。筆記試験では、文学史や作品論に関する知識が問われます。面接では、研究計画について発表し、質疑応答を行います。

大学院生の生活

修士課程2年間の主な目標は修士論文の執筆でした。1年目は映画鑑賞に熱中し、250本以上の映画を見ました。2年目は就職活動と修士論文の準備に専念しました。

博士課程の生活は、自由な反面、自己管理が重要です。研究テーマを自分で決め、計画的に研究を進める必要があります。

博士課程では自主的な学習が求められます。論文投稿の締め切りをモチベーションの源泉としています。博士号取得には、査読付き論文3本と学会発表が義務付けられています。標準修了年限は5年程度ですが、10年以上かける人もいます。退学制度もあります。

大学院生の生活

モチベーションの維持

モチベーションを維持するためには、論文の締め切りを設定して、それに合わせて研究を進めることが有効です。また、学会発表や研究者同士の交流も、モチベーションアップにつながります。

大学院進学を検討している人へのメッセージ

文系の大学院進学を検討する際は、本当に専攻分野が好きかどうかを熟考する必要があります。進学すれば就職が難しくなる可能性もあるため、覚悟を決める必要があります。一方で、大学院で新たな発見があるかもしれません。

進学は文学への情熱と覚悟を持って決断する必要があります。研究生活は決して楽ではありませんが、やりがいのあるものです。


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