#5 フリーターが独学3ヶ月で地方上級公務員に合格した話②【公務員面接編】
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前回に続き、地方上級試験合格者の谷さんにお話を伺いましたパート2。今回は学力以外の不安要因、面接の体験談がメインです。
目次
公務員試験をクリアしても面接が待っている
筆記試験の後、合格ラインを6割か7割ほど超えたら次は面接がありますよね。そこで僕が恐ろしく感じたのは、公務員試験が単にペーパーテストだけでなく、面接が非常に重要視されているということです。
面接って、どれくらい重要視されているんですか?
たとえば筆記試験で高得点を取っていても、面接で不合格になることがあるのか、それとも面接は形式的な確認作業なのか、そのあたりは自治体によっても違うんでしょうけど、感覚としてどうでしたか?
面接ではどんなことを聞かれるか?
僕の場合、いろんな専門職がある中で一般事務職を志望しました。
倍率は最終的に8倍くらいあったと思いますが、筆記で絞られて面接に進んだ人は3倍程度だったと思います。面接は最初にグループディスカッション、その後に個別面接が2回ありました。
人事の課長や部長クラスの方が面接官の役員面接で、合計2回ありましたね。
面接の内容は?
グループディスカッションでは、チームであるテーマについて話し合いました。
僕の時は、鳥取県の学校給食に使われる牛乳の入札に関する話で、地元業者のものを使うべきか、広く入札を募集して外部の業者に任せるべきかというテーマでした。
ディスカッションでは、最終的には県内の業者が統一ブランドを作るという結論に落ち着きそうだったんですが、僕は『それって現場では難しいんじゃないですか?』と反対意見を言いました。
皆それぞれのプライドがあって、統一ブランドで出すのは大変だろうと話したところ、面接官たちは深く頷いていたのを覚えています。
面接での他の質問は?
その後の個別面接では、公務員になりたい理由や自己PR、志望する部署について聞かれました。
ただ、繰り返し言われたのは『公務員の仕事は本当に退屈だよ。毎日同じことの繰り返しだけど、それに耐えられるか?』ということでした。
最初のイメージでは、もっと『なぜこの仕事を志望したのか』といった質問が多いかと思ったんですが、実際はもっと現実的な『本当に大丈夫か?』という確認がメインだった印象です。
公務員の仕事は本当に退屈なのか?
そうですね。部署によりますが、忙しい部署もあれば穏やかな部署もあります。
ただ、どこに配属されるかによって忙しさはかなり違います。例えば、財政や人事の部署は激務ですね。逆に僕が働いていた学校事務は、残業は少なかった方です。
地方公務員の給与や福利厚生については?
僕の場合、1年目の手取りは16万円くらいで、年収にすると250万円から280万円の間だったと思います。
ボーナスは最初の夏は数万円程度でしたが、公務員の良いところは、やはり福利厚生が充実していることです。例えば、互助会の券がもらえて、僕はそれを航空券に使いました。
結論として公務員は定時で帰れるのか?
「部署によりますが、基本的には定時に帰ることは少ないです。
忙しい時期や特定の業務によっては、残業が発生します。もちろん残業代は出ますが、定時帰りはあまり期待しない方がいいです。