#206 いまさら「マンダロリアン」シーズン1ネタバレ感想編:西部劇×子連れ狼だと思っていたら七人の侍が始まったでござる

今さら見始める『マンダロリアン』!

というわけで、今回はディズニープラスのドラマシリーズ『マンダロリアン』シーズン1を観た感想です。

なんでも、『マンダロリアン』が映画化されるらしい。
タイトルは『The Mandalorian & Grogu』で、2026年5月22日に公開予定だそうです。

これまでドラマはシーズン3まで配信されていて(シーズン1が2019年、シーズン2が2020年、シーズン3が2023年配信)、その続編として映画化される形になります。

実はコロナ禍の頃にシーズン1を少しだけ見ていたんですが、その時はなぜか乗り切れずに途中で止めてしまっていました。

でも映画化のニュースを聞いて、そして「面白い」「最高」という評判もずっと耳にしていたので、今さらながらちゃんと見始めてみました。


シーズン1を完走!見えてきた7つの魅力

2日間で一気にシーズン1を見終えました。
ただ正直に言うと、まだ作品の“面白さの核心”は掴めていません。

2日間でシーズン1を一気に完走し、勢いそのままにシーズン2にも突入しました。

正直、まだ作品の“面白さの核心”は掴みきれていない部分もあるのですが、そのユニークな世界観にどんどん引き込まれています。

でも、「これからが本番」って感じはあります。
というわけで、いくつか気づいたことをまとめてみました。


1. 『マンダロリアン』=完全に“子連れ狼”!

まず一言で言うと……これ、完全に『子連れ狼』のスター・ウォーズ版ですね。

マンダロリアンと“グローグー”(いわゆる「ベイビー・ヨーダ」)が旅をしながら、さまざまな惑星で事件に巻き込まれていく――そんなロードムービー的な構成です。

ちなみに、グローグーはヨーダ本人ではなく、ヨーダと同じ種族の幼い個体です。

時代設定は『エピソード6/ジェダイの帰還』の約5年後で、帝国は滅んだものの、その残党が銀河のあちこちに潜んでいる状況。

いわば、銀河の“空白の時代”を自由に旅している感じです。


2. 黒澤明「七人の侍」要素もある!

中盤では、明らかに『七人の侍』を思わせるエピソードが登場します。

辺境の村が襲われる→マンダロリアンが最初は断る→結局助ける→村の防衛戦が始まる――という流れ。
まさに黒澤明「七人の侍」的な構成で、観ていてニヤニヤしました。

スター・ウォーズの世界で“侍映画”をやっている感じで、西部劇×時代劇×SFの融合が見事です。

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3. スター・ウォーズを“下から見る”面白さ

『マンダロリアン』の最大の魅力は、スター・ウォーズの世界を“下から”描いているところ。

これまでのシリーズは、帝国軍や反乱軍の指揮官など“上の立場”から描かれることが多かったですが、「ローグワン」「マンダロリアン」などスピンオフ作品は、現場目線で日々の生活や文化を描いている印象です。

でもマンダロリアンはフリーランスの用心棒。
銀河の片隅を生きる普通の人々の視点で、スター・ウォーズの世界を旅していくんです。

そのおかげで、これまで脇役だったドロイドや戦闘マシンが、ものすごく強敵に感じられたりします。
フォースもライトセーバーもないからこそ、リアルな緊張感がある。
いわば“スーパーヒーロー不在のスター・ウォーズ”なんです。


4. 「マンダロリアン」は名前ではなく“集団名”

見ていて驚いたのが、「マンダロリアン」は主人公の名前ではなく、戦士集団の名称ということ。

全員が似たような鎧を着ていて、ヘルメットを脱いで人前で顔を見せてはいけないという厳しい掟があります。
それを破ると破門される、いわば宗教的・文化的な規律があるんです。

そして彼らの間で交わされる合言葉が「我らの道(This is the Way)」。
ジェダイの「フォースと共にあらんことを」とは異なる、独自の信念を表す言葉です。
どこか東洋的な響きがあって、“武士道”のような精神性を感じます。

ちなみに主人公は、かつて村を襲われ孤児となった過去があり、マンダロリアンたちに救われて育てられました。
そのため、グローグーを守る姿勢も彼自身の原体験に重なっているわけです。


5. シーズン2は砂漠の惑星からスタート

シーズン2の第1話では、再び砂漠の惑星タトゥイーンが舞台になります。

人間の町と、これまで敵として描かれてきたサンドピープル(タスケン・レイダー)が協力して、
砂の中に潜む巨大なクリーチャー「クレイト・ドラゴン」に挑む――というエピソード。

今まで「敵」としか見られていなかったサンドピープルにも文化や流儀があり、
それを尊重して共闘する構図が描かれているのがとても新鮮でした。

“多様な種族と共に生きる”というテーマがシリーズを通して貫かれています。

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6. 各話完結型=安心の「水戸黄門方式」

『マンダロリアン』の各エピソードは基本的に1話完結型。
困っている人を助けて去っていく――という古典的なフォーマットです。
その分テンポはゆったりしていますが、安心して観られる構成です。
最初は地味に感じるかもしれませんが、世界観に慣れるとどんどん味が出てきます。


7. 総評:スター・ウォーズの中で最も成功したスピンオフかも

『マンダロリアン』は、近年のスター・ウォーズ作品の中でもっとも成功したスピンオフシリーズの一つだと思います。

“フォースの力”ではなく、“人間的な強さ”と“信念”で戦う物語。
そして、銀河の片隅で生きる人々の視点。

スター・ウォーズの世界を再び新鮮な目で楽しませてくれる作品です。

現在シーズン2を視聴中。
このペースなら近いうちにシーズン3まで完走できそうです。
見終えたらまた感想を書きます。
それでは――This is the Way(これが我らの道)!

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